オオタデザインオフィスがお手伝いさせて頂いた個人住宅・施設などの実績をご紹介します。
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枚方市長尾東町の家 | |
「包和の家」
静かな時間が流れる住宅街に本敷地はあります。そのゆったりした時間に合うような、黒をベースにした外観は、シンプルで、落ち着いたデザインです。一見、表面的には、おとなしいですが、内部は光と風が抜ける、豊かな生活環境となっています。
足元照明がリズム良く並ぶアプローチを抜け、大型の玄関引き戸を開けると、目の前には格子戸を通し庭の木々が見えます。
玄関ホールは、黒のタイルに、御影石の踏み石を配置し、凛とした和のテイストを採用しました。正面にある靴箱の間接照明が、その床をやわらかく照らします。
13畳強あるLDKは、両側の格子戸がデザインのアクセントとなっています。この格子戸は、LDKの左右に設置させているため、玄関ホール、リビング、庭をやわらかく区切ります。天井からは間接照明が光を注ぎ、局所時なペンダントライトやダウンライトが、光にアクセントをつけます。
キッチンは二の字型のレイアウトとし、ダイニング側から手元が隠れるような設計としています。
キッチン後ろのカウンターには、電子レンジやトースターなどが収納できるスペースが確保されており、背面のダイニング側には、ホットプレートなどに使えるコンセントと、LAN配線を配備しているので、インターネットも楽しめる計画となっています。
1階、LDKは全体的に色のトーンを下げ、木目が印象的になる、和モダンのカラーコーディネートを目指しました。壁紙に合わせ、スイッチパネルの色にまで神経を配っています。
同じく1階の水周りは、キッチン近くに配置され、家事動線がスムーズです。内部イメージは、清潔感のある白で統一し、シンプルなデザインとなっています。洗面室にはあえて、洗濯機をおかず、生活臭を出さない計画としました。大きな鏡が印象的な洗面台は、上下にある間接照明の光が柔らかです。浴室からは、庭が見れるデザインとなっていますので、一日の疲れを癒してくれます。
玄関脇のシースルー階段はシャープなラインとなるデザインとし、段板が斜め梁にスライド・インする形状は、造形的に美しいイメージとなりました。
2階は、主寝室・和室・子供部屋がレイアウトされ、機能的な空間となっています。
プレゼントさせて頂いた絵は、2階廊下の壁に配置されました。日々の生活の中で、目に止めて頂けるとうれしいです。
2階バルコニーは、他の居室を通らず、廊下から直接出られる計画です。広さは、約4畳あるため、洗濯物や布団が干せる十分な広さが魅力です。
様々な生活機能や、光や風といった自然の要素を、四角の箱の中に、コンパクトにまとめられた計画でした。
(写真:森本大助 、一部オオタデザインオフィス)
太田さんに建築をお願いしたのは「人柄の良さ」が大きな理由のひとつです。 家造りの第一歩は私達の生活スタイル、財布事情、すべてをさらけ出すことです。 私達の話をじっくり聞いてくださる、やさしい雰囲気に、安心しておまかせできる方と感じました。 こちらの希望やこだわりを話すと、「それならこうしませんか」とプラスアルファの提案をしてきて下さることも多かったです。 私達の希望のひとつに「玄関の広さ」がありました。 自分達が出かけるときだけでなく、家族や友人達が遊びに来た時に玄関で、混雑したくないな、と言う希望でした。 スムーズにストレスなく、出入りできるようにしたかったのです。 さらに、「庭側の窓の内側にカーテン代わりの格子の引き戸」というのも、希望のひとつでした。 そして、太田さんのアイデアで、庭側だけでなく玄関側の仕切りも、同じ「格子の引き戸」となりました。 その結果、玄関に入った時に、庭まで見える開放感が生まれ、リビングに居る時も視線が格子を通して視線が左右に広がるため、実際よりも広く感じることができます。 限られた敷地を広げることはできないけれど、広く「感じさせる」ことができるのは、さすがプロの技と感心しています。 また、太田さんの「仕事へのこだわり」を感じることも何度もありました。 たとえ数万円でも予算を削りたいモードになっていた私達がこだわりの部分をあきらめ、削ろうとした時に、太田さんから、「いえ、ここは絶対この方がいいですから」と強く言われました。 出来上がりを見た時に、やっぱり太田さんの意見に従って、削らなくてよかったと思える結果になりました。 建築途中に、震災が起き、たくさんの建築資材や設備について、代替えを余儀なくされた事情もありました。 当初の希望の設備と違ってしまいましたが、太田さんと、工務店さんが奔走してくださり、私達が納得するまで話をしてくださったことなどもあり、「結果オーライ」と心から感じています。
家というのは、ただ「生活の入っている箱」だと思っていましたが、暮らす人を心地よくさせる「箱」に作る事ってできるんだな、と改めて感じています。 おかげ様で快適に暮らしています。ふたりとも鼻歌を歌うようになりました。 ありがとうございました。
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