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加古川市平荘町の家 | |
「自然と共に歩む家」
広い敷地であることと、豊かな視線環境であることから、「大地に根付く」イメージが発起される平屋の計画としました。しかし平屋では通常取れない「吹き抜け」又は「高い天井」を切望されたご主人のアイデアを、「なんとか具現化できないものか」と考え、必要な部分(LDK)のみ、高い天井となるように計画しました。
外観からも特徴的に見える、台形の屋根はその吹抜け部分であり、山の稜線に沿うイメージであるという事と、LDKの気積を小さくしたり、夏の熱い空気を、ハイサイドに設けた窓から効率的に排除するという複数の理由を検討したうえで決定しました。
もう一つの外観の特徴として、「コの字」を反転したようなフレームの中に住居空間があるようなイメージを採用しています。これは庇部分を積極的にデザインに取り入れるにあたり、意匠性と機能性を自然に融合させる形状と判断したからです。そこで、木造であるにもかかわらず、鉄筋コンクリート造のようなソリット感を出すように、ディティールにも十分こだわっています。
プラン的には、「回遊性」を持たすことを念頭に計画しました。こうする事で、家事動線もスムーズです。
リビングは約24畳近くあり、ゆったりとした空間です。またこの空間のダイナミズムを失わないように、吹抜けの梁を無くす計画を検討し、構造計算を十分に行いました。そして計算だけでなく、現場では大工棟梁と意見を出し合いなから工事を進めました。
リビングの大窓は、周辺環境を考慮し、設計しました。幸いなことに、敷地周辺の近隣住民の交通が非常に少なく、尚且つ視界を遮断する建物がないことから、南向きに幅4.5間の大きな開口をLDKに設けても支障ないプランとなっています。(夜や台風時には高さ2.4m、幅2.7mの大型雨戸がこの大開口をカバーします。)
タタミスペースは開放的なLDKとは対照的に、こもれる空間としました。天井高さも2.05mに押さえ、壁のトーンなども一段抑えた雰囲気となっています。地窓を設けることで、通気が非常に良くなっています。リビングの横に配置することで、腰掛けたり休んだりするのにも便利であるだけでなく、別室ではないので使用頻度も高まります。
豊かな緑と、十分な広さの敷地は、家の佇まいを美しくさせ、自然と共に生きる人間と、家の本来あるべき姿がマッチした建物となりました。
(写真:玉森潤一、一部オオタデザインオフィス)
「太田さんに出会えて良かった」というのが一番の印象 です。 工程ごとに納得しながらの家づくりが出来たと思います。 兵庫県加古川市 N.S.様 |
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